MaRiブログ

仕事は好きなのに環境に恵まれない歯科衛生士がメンタルを毎日根こそぎ削られながらお口の健康について小さく発信していきます。日々の記録。

歯磨きで歯茎から血が出たときは?原因や対応策を少しお話し。

 

先日患者さんから

「歯磨きで血が出てくるからしばらく磨くのを控えている。」

という声があったのでちょっとお話し。

 

 

そもそもなぜ歯茎から出血が起こるのか、

その原因が分かってないと血が出るから怖くて歯ブラシが当てられないという気持ちはよく分かる。

 

進行した歯周病は歯ブラシだけで炎症をなくすことは難しいが、

ここでは歯ブラシでコントロールできる範囲の

歯周病の前段階である歯肉炎についての話をしていく

 

 

出血の原因

健康な歯茎は薄いピンク色で引き締まっているのに対し、

歯磨きがうまくできてないと歯茎は赤くブヨブヨしてくる。

これは歯茎が炎症を持っている証拠。

歯に着いた歯垢(プラーク)は細菌の塊であるため、からだが細菌と戦おうとして毛細血管を増やすことで弱い刺激でも出血が起きるようになる。

(喫煙している場合、血流の問題で炎症を持っていたとしても出血しないこともあるが…)

 

 

よってそこから細菌がいなくならない限り出血はなくならないのである。

 

出血を減らすために

歯茎が炎症を持っているにも関わらず出血が起きない人は、

上手く歯ブラシが当てられていない可能性が高い。

 

歯ブラシは特に歯と歯茎の境目にしっかり当てる必要があり、

その境目に向かって角度(45°程度)をつけ、

毛先を歯周ポケットの中に入れ込むようなイメージで磨くといいと言われている。

その際、振動させるイメージで歯ブラシを動かすことで、

歯茎を痛めずに効率よく歯垢が落とすことができる。

 

炎症が強い状態でしっかり磨こうとすると痛みを感じる可能性があるため、

最初は柔らかめの歯ブラシから始めるのがおすすめ。

 

歯ブラシだけでの清掃では不十分な歯と歯の間は歯間ブラシを併用するとなお良し。

 

最後に

上手く磨けている状態を保つと歯茎は次第に引き締まり、歯茎からの出血は減ってくる。

歯垢が溜まり出血する状態を放置して歯肉炎が進行してしまう前に、

早い段階から対策ができる人が増えてほしいと切に願う今日この頃。_(:3 」∠)_